循環器疾患(心血管疾患)は、癌と同様に自覚症状がほとんどないまま病状が進行し、症状が現れたときは重症となっており、 時には死に至る危険性の高い、いわゆる「サイレントキラー」です。 心臓だけでなく血管の疾患でもあるため、他の重要な臓器への血流にも影響を及ぼすことがあります。
心疾患が原因で亡くなる人の数は、癌に次いで2番目に多く、 そのうち半分を占めるのが、動脈硬化が原因でおこる虚血性心疾患です。虚血性心疾患には、心臓に酸素や栄養を送る冠動脈という血管が狭くなり十分な血液が届かなくなる狭心症と、 冠動脈が閉塞してしまい心臓の筋肉の一部が壊死(えし)を起こす心筋梗塞(こうそく)があります。
「痛くなってから」「症状が出てから」では手遅れになってしまう可能性があります。 手遅れにならない為には早期発見、早期治療が極めて重要となります。



エコー検査は、超音波(人間の耳には聞こえない高い音)を用いて心臓や血管の形態や血液の流れを観察する検査です。検査に痛みはありませんが、骨や空気(肺や腸間ガス)があると観察できないため、体位を変えたり息を吸ったり吐いたりしてもらうことがあります。通常の検査は20分程度で終了しますが、検査の内容によってはもう少し時間がかかる場合があります。
運動をしていただくことにより心臓に負担をかけ、心電図と血圧がどのように変化するかを見る検査です。運動時に胸が痛む労作性の狭心症や不整脈の診断などの際に行います。
通常の心電図が記録される時間はわずか数分以内であるため、不整脈などをとらえられない場合もあります。ホルター心電図検査は、長時間の心電図を記録することにより、どのような不整脈がどれくらい出ているかを見る検査です。また、朝方に発作が起こる狭心症(異型狭心症)の診断や薬の効果判定、ペースメーカーが正常に作動しているかの確認に使用することもあります。
CT(コンピュータ断層撮影)は放射線を利用して体の内部画像を得る検査のことです。心臓CTでは、造影剤(レントゲンに写る薬剤)を静脈から注入することにより、冠動脈(心臓に酸素や栄養を供給する血管)の状態を知ることができます。冠動脈のどの部位がどの程度狭くなっているか、または詰まっているかなどを知る上で、重要な検査となってきました。約10秒程度の呼吸停止が必要です。
カテーテルとは合成樹脂でできた細長い管のことで、これを手首や足の付け根の血管から挿入して心臓や目的とする血管まで到達させます。そして心臓内部の血圧測定や、造影剤(レントゲンに写る薬剤)を使用することにより、心臓の働きや血管の形態を観察します。
心臓の表面には心臓自身に栄養を供給する冠動脈という動脈があり、この冠動脈に狭窄や詰まりが生じると狭心症や心筋梗塞などの冠動脈疾患を発症します。本治療はカテーテルという細い管を用いて冠動脈の閉塞部位を拡張する治療方法で、最近ではPCI(percutaneous coronary intervention:経皮的冠動脈インターベンション)と呼ばれています。当科では本治療に積極的に取り組んでおります。
今日のペ-スメ-カ-はより生理的な拍動に近くなるように様々な工夫がされています。また不整脈発作に対するモニタ-機能や発作予防機能なども有しています。病態に応じて最も適切なペースメーカーを植え込み、管理します。




