平成30年度 病院指標
6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
(10以下の数は、「-」の表示となります)
年齢区分 | 0~ | 10~ | 20~ | 30~ | 40~ | 50~ | 60~ | 70~ | 80~ | 90~ |
患者数 | 0 | 13 | 19 | 22 | 65 | 114 | 237 | 494 | 309 | 63 |
- <解説>
- 当院では7診療科で入院診療にあたらせていただいております。
この指標では、平成30年4月から平成31年3月までの間に、退院された患者様の数を年齢区分ごとに0歳から90歳超えまで10の区分に分けて集計しております。
退院患者様を年齢階級別に集計することにより当院の患者構成を知ることができます。
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■整形外科 診療科コード 120
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均在院 日数(自院) |
平均在院 日数(全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
070230x x01xxxx |
膝関節症(変形性を含む) | 192 | 21.77 | 24.26 | 14.58% | 74.27歳 | ー |
070343x x97x0xx |
脊柱管狭窄(脊椎症を含む) 腰部骨盤、不安定椎 |
97 | 18.43 | 16.8 | 5.15% | 70.18歳 | ー |
07040xx x01xxx |
股関節骨頭壊死 股関節症(変形性を含む) |
83 | 23.11 | 22.27 | 8.43% | 69.87歳 | ー |
160690x x99xx0x |
胸椎 腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む) |
79 | 23.62 | 19.61 | 12.66% | 80.84歳 | ー |
070343x x01x0xx |
脊柱管狭窄(脊椎症を含む) 腰部骨盤、不安定椎 |
57 | 19.51 | 21.39 | 10.53% | 68.79歳 | ー |
■内科 診療科コード 010
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均在院 日数(自院) |
平均在院 日数(全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
0400801 499x002 |
肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) | 13 | 14.85 | 15.17 | 0% | 82.38歳 | ー |
0400801 499x003 |
肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) | 11 | 14.64 | 17.02 | 0% | 85.09歳 | ー |
030250x x991xxx |
睡眠時無呼吸 | 10 | 2 | 2.04 | 0% | 66.8歳 | ー |
060100x x01xx0x |
小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む) | 10 | 2.4 | 2.67 | 0% | 74.8歳 | ー |
ー | ー | ー | ー | ー | ー | ー | ー |
■リウマチ科 診療科コード 090
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均在院 日数(自院) |
平均在院 日数(全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
070470x x99x5xx |
関節リウマチ | 18 | 2 | 2.73 | 0.00% | 59.56歳 | ー |
ー | ー | ー | ー | ー | ー | ー | ー |
ー | ー | ー | ー | ー | ー | ー | ー |
ー | ー | ー | ー | ー | ー | ー | ー |
ー | ー | ー | ー | ー | ー | ー | ー |
- <解説>
- DPCでは入院患者様の情報が病気と治療方法(手術や処置)によって数千種類の診断群に分類されます。ここでは診療科ごとに症例数の上位5つの診断群分類について集計しております。
なお症例数が10以下の場合は、-表示としております。指標にあるそれぞれの項目につきましては下記の通りです。
・DPCコ-ド
診断群分類を表すコ-ドです。14桁の数字で構成され疾患と治療方法(手術や処置など)
の組み合わせにより分類されておりますので、同じ疾患でも治療内容が異なればDPCコ-
ドも異なります。
・名称
疾患の総称です。
・患者数
該当するDPCコ-ドの患者総数です。
・平均在院日数(自院)
当院に入院していた日数(在院日数)の平均値です。
・平均在院日数(全国)
厚生労働省より公表されている令和元年度の全国の入院していた日数(在院日数)の平均値
です。
・転院率
該当する症例数のうち、当院から他の病院等に転院された患者様の割合です。
・平均年齢
該当する症例の患者様の平均年齢です
・患者用パス
ある疾患の検査や治療ごとにスケジュ-ルを作成しており、これを利用して医療の内容を標
準化したものです。
これをクリティカルパスと呼んでいます。
◆整形外科◆
当院の特徴といたしまして、人工関節置換術並びに脊椎疾患に関するものが最も多くを占め
ています。
また、術後は在宅復帰をより早く進めるためにリハビリテ-ションにも力を入れており、
また、近隣の回復期リハビリテ-ション病棟を有する病院とも連携を取っております。
◆内科◆
内科疾患では、肺炎が上位を占め、年齢も75歳以上の高齢者が多い状況です。
同じ肺炎で2つに分かれているのは、症状の重症度により細分化されているからです。
◆リウマチ科◆
当科では、リウマチ疾患に対する化学療法(点滴薬剤によるもの)及びリウマチによる症
状の悪化などによる入院で占めています。
(10以下の数は、「-」の表示となります)
初発 | 再発 | 病期分類 基準(※) |
版数 | |||||
Stage I | Stage II | Stage III | Stage IV | 不明 | ||||
胃癌 | ー | ー | ー | ー | ー | ー | ー | ー |
大腸癌 | ー | ー | ー | ー | ー | ー | ー | ー |
乳癌 | ー | ー | ー | ー | ー | ー | ー | ー |
肺癌 | ー | ー | ー | ー | ー | ー | ー | ー |
肝癌 | ー | ー | ー | ー | ー | ー | ー | ー |
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い
現在、日本で最も罹患率の高い5つの癌の病期(Stege)ごとの症例数を集計したものです。
stageとは、癌の進行状態を示すものであり、Ⅰ~不明の5つに分類されます。Ⅰに近いほど癌が小さくとどまっている状態であり、Ⅵに近いほど癌が拡がっている状態となります。
当院では癌患者様の治療入院は、10人以下のため記載しておりません。
(10以下の数は、「-」の表示となります)
患者数 | 平均 在院日数 |
平均年齢 | |
軽傷 | 1 | 21 | 65 |
中等症 | 29 | 13.79 | 80.97 |
重症 | 18 | 16.33 | 83.83 |
超重症 | 1 | 13 | 66 |
不明 | ー | ー | ー |
- <解説>
- 成人の市中肺炎(普段の社会生活の中でかかる肺炎のことをいいます)に係る重症度別に
集計したものです。この集計での成人とは15歳以上の患者様を指します。
・重症度とは市中肺炎ガイドラインによる重度分類システム(A-DROP)により分類して
おります。これは下記の項目に該当するかどうかで重症度が決定されます。
1.年齢 (男性:70歳以上 女性:75歳以上)
2.BUN21mg/dl 以上もしくは脱水
3.Sp02 (酸素飽和度) 90%以上 (Pa02Torr60以下)
4.意識障害
5.血圧 (収縮期) 90mmHg以下
※ 5点満点で1項目該当すれば1点、以後 該当項目ごとに加点します。
軽 傷:0点の場合
中等症:1~2点の場合
重 症:3点の場合
超重症:4~5点の場合 ただし、ショックがあれば1項目のみでも超重症とする。
不 明:重症度の各因子が1つでも不明の場合
当院では中等度の状態の肺炎患者が多く占めており、やはり高齢者の罹患が非常に多いものと
なっております。
(10以下の数は、「-」の表示となります)
ICD10 | 傷病名 | 発症日から | 患者数 | 平均在院 日数 |
平均年齢 | 転院率 |
I63$ | 脳梗塞 | 3日以内 | ー | ー | ー | ー |
その他 | ー | ー | ー | ー |
- <解説>
- ここでは主に脳血管疾患に関する項目を表しております。
・「ICD10」とは、国際疾病分類(ICD-10)に基づいて設定された傷病名ごとの番号
をいいます。
・傷病名は、ICDがI63$である症例を集計したものです。
・平均在院日数はそれぞれの患者様の入院日数を合計し患者数で割ったものです。
・転院率とは、該当する症例数の内、当院から他の病院へ転院することになった患者様
の割合です。
当院では脳梗塞疾患患数は10名以下であるため、表記しておりません。なお、重度の脳血管
疾患患者様が発生した場合は、関連病院と連携をとって迅速な対応を行っております。
■整形外科 診療科コード 120
Kコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
K0821 | 人工関節置換術(肩・股・膝) | 287 | 1.37 | 19.6 | 12.20% | 72.85歳 | ー |
K1426 | 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(椎弓形成) | 79 | 1.7 | 16.06 | 7.59% | 70.22歳 | ー |
K1423 | 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(後方推体固定) | 46 | 2.11 | 16.63 | 6.52% | 67.91歳 | ー |
K1425 | 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(椎弓切除) | 45 | 2.76 | 17.04 | 15.56% | 69.22歳 | ー |
K080-41 | 関節鏡下肩腱板断裂手術(簡単) | 43 | 1 | 24.12 | 0.00% | 67.37歳 | ー |
■内科 診療科コード 010
Kコード | DPC名称 | 患者数 | 平均在院 日数(自院) |
平均在院 日数(全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
K7211 | 内視鏡的大腸ポリ-プ 粘膜切除術(長径2cm未満) |
11 | 2.36 | 4.73 | 0 | 74.91 | ー |
ー | ー | ー | ー | ー | ー | ー | ー |
ー | ー | ー | ー | ー | ー | ー | ー |
ー | ー | ー | ー | ー | ー | ー | ー |
ー | ー | ー | ー | ー | ー | ー | ー |
- <解説>
- ここでは、診療科ごとの手術について症例数上位5つをKコ―ドごとに集計しております。
それぞれの項目の意味は下記の通りです。
・Kコ-ドとは、手術術式ごとに振り当てられたコ-ドのことをいいます。
・名称は、手術術式の正式な術名をいいます。
・平均術前日数とは、入院日から手術日までの日数の平均です。 (ただし手術日当日は
含まれません)
・平均術後日数とは、手術日から退院日までの日数の平均です。 (ただし手術日当日は
含まれません)
・転院率とは該当する症例数のうち、当院から他の病院へ転院した割合です。
・患者用パスとは、ある病気の検査や治療ごとのスケジュ-ル表(クリティカルパスとい
います)を利用して医療の内容を標準化したものです。
◆整形外科◆
当院では、人工関節置換術が最も多く、続いて脊椎関連の手術が上位を占めております。
人工関節置換術は、肩・股・膝のKコ-ドが同じであるため合計して表示しております。その
内訳は、肩が2件、膝が202件、股が83件となっています。
脊椎関連では、手術手技が多岐に亘るため、上記の件数でありますが、他の脊椎関連手術を
合わせますと404件となり、当院では、最も多い手術件数であります。
肩の腱板断裂は、内視鏡による手術が主で、侵襲が少ないための患者様の身体的負担が軽減
され、早期退院が可能な手術であります。
また、術後早期からのリハビリテ-ションも積極的に行っており、早期の在宅復帰を目指し
ております。
いずれも、平均年齢から見て取れますように、高齢者に多い疾患であります。
◆内科◆
当科では血便などを主訴に大腸内視鏡検査を行い、その際にポリ-プを摘出した患者が主で
あります。
(10以下の数は、「-」の表示となります)
DPC | 傷病名 | 入院契機 | 症例数 | 発生率 |
130100 | 播種性血管内凝固症候群 | 同一 | ― | ― |
異なる | ― | ― | ||
180010 | 敗血症 | 同一 | ― | ― |
異なる | ― | ― | ||
180035 | その他の真菌感染症 | 同一 | ― | ― |
異なる | ― | ― | ||
180040 | 手術・処置等の合併症 | 同一 | 10 | 0.75 |
異なる | ― | ― |
- <解説>
- ここでは、次の4つの疾患を集計しており、それぞれの意味は下記の通りです。
・DPCは、14桁あるDPCコ-ドのうち、6桁の数字で集計しています。この6桁とは疾患名
による分類を表しており、治療方法は分類に関連しません。
・播種性血管内凝固症候群とは感染症などによって起こる全身性の重症な病気です。
・敗血症とは感染症によって起こる全身性炎症反応の重症な病気です。
・真菌症とはカビなどによる感染症をいいます。
・手術・処置等の合併症とは手術や処置などにより一定割合で発生してしまう病態です。
合併症はどのような術式でも、また、どのような患者様でも一定の確率で起こり得るもの
で、医療ミスとは異なるものです。
・入院契機とは、DPCコ-ドにて分類される包括請求の対象となる疾患(DPC病名)とは別
に入院契機となった病気がそれぞれの患者様につけられてます。「同一」とは、ある病気
の診療目的で入院していてその病気の治療を行ったということを表します。一方「異な
る」とは、ある病気の診療目的で入院しましたが、併発もしくは入院中に発症した違う
病気による治療が主となったものをいいます。
・発生率とは、全入院患者様のうち、該当するDPCで発生した患者様の割合です。
当院では、整形外科の手術が多く、それに伴う合併症(創部感染など)の患者様が主ですが、
年間の症例数は非常に少ないものとなっております。