平成28年度 病院指標
6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
(10以下の数は、「-」の表示となります)
年齢区分 | 0~ | 10~ | 20~ | 30~ | 40~ | 50~ | 60~ | 70~ | 80~ | 90~ |
患者数 | 0 | 6 | 17 | 23 | 57 | 114 | 256 | 512 | 347 | 56 |
- <解説>
- 当院では6診療科で入院診療にあたらせていただいております。
この指標では、平成28年4月から平成29年3月までの間に、退院された患者様の数を年齢区分ごとに0歳から90歳超えまで10の区分に分けて集計しております。
退院患者様を年齢階級別に集計することにより当院の患者構成を知ることができます。
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■整形外科 診療科コード 120
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均在院 日数(自院) |
平均在院 日数(全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
070230x x01xxxx |
膝関節症(変形性を含む) 人工関節再置換術等 |
151 | 20.81 | 26.26 | 30% | 74.0歳 | |
160690x x99xx0x |
胸椎、腰椎以下骨折損傷 (胸・腰髄損傷を含む) 手術なし定義副傷病名_なし |
84 | 26.38 | 20.57 | 35% | 79.5歳 | |
070343x x97x0xx |
脊柱管狭窄(脊搾症を含む) 腰部骨盤、不安定椎、その他の手術あり 手術・処置など_なし |
79 | 18.49 | 17.99 | 11% | 70.1歳 | |
07040xx x01xxx |
股関節骨頭壊死 股関節症(変形性を含む) 人工関節再置換術等 |
69 | 22.5 | 24.42 | 28% | 70.6歳 | |
070343x x99x1xx |
脊柱管狭窄(脊搾症を含む) 腰部骨盤、不安定椎、手術なし、 手術・処置等2_1あり |
66 | 1.02 | 3.07 | 0% | 70.5歳 |
■内科 診療科コード 010
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均在院 日数(自院) |
平均在院 日数(全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
110310x x99xx0x |
腎臓または尿路の感染症 手術無し 定義副傷病名_なし |
20 | 8.2 | 12.43 | 40% | 70.3歳 | |
0400801 499x002 |
肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上)手術無し 手術・処置等2_なし 定義副傷病名_なし 重症度等_A-DROPスコア2 |
13 | 9.92 | 15.29 | 23% | 78.6歳 | |
0400801 299x001 |
肺炎等(市中肺炎15歳以上65歳未満)手術無し 手術・処置等2_なし 重症度等_A-DROPスコア1 |
11 | 8.55 | 10.21 | 9% | 47.5歳 |
■リウマチ科 診療科コード 090
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均在院 日数(自院) |
平均在院 日数(全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
070470x x99x6xx |
関節リウマチ 手術無し 手術・処置等2_6あり |
19 | 1.16 | 2.8 | 0% | 58.3歳 |
- <解説>
- DPCでは入院患者様の情報が病気と治療方法(手術や処置)によって数千種類の診断群に分類されます。ここでは診療科ごとに症例数上位5つの診断群分類について集計しています。
指標にあるそれぞれの項目につきましては以下の通りです。(10以下は―表示としております)
・DPCコ-ド・・・診断群分類を表すコ-ドです。14桁の数字で構成され病気と治療方法の
組み合わせにより分類されますので、同じ病気でも治療方法が違えばDPCコ-ドは異なります。
・患者数・・・該当するDPCコ-ドの患者総数です。
・名称・・・どのような病気と治療方法で分類されているのかを表しています。
・平均在院日数(自院)・・・当院に入院していた日数(在院日数)の平均値です。
・平均在院日数(全国)・・・厚生労働省より公表されている平成29年度の全国のDPC対象病院
の在院日数の平均値です。
・転院率・・・該当する症例数のうち、当院から他の病院に移動して引き続き入院した患者様の
割合です。
・患者用パス・・・ある病気の検査や治療ごとにスケジュ-ル(クリティカルパスといいます)
を利用して医療の内容を標準化したものです。
◆整形外科◆
当院の特徴と致しまして、人工関節置換術並びに脊椎疾患に関する手術件数が最も多く占めて
おります。
また、術後は在宅復帰をより早く進めるためリハビリテ-ションにも力を入れており、近隣の
回復期リハビリテ-ション病棟を有する病院とも連携を取っております。
◆内科◆
当科では、肺炎や尿路感染などが中心で、こちらも在宅への復帰を進めるべくリハビリテ-
ションを併用しながら治療にあたっております。
なお、肺炎に関しましては年齢や発症場所、重症の程度など細かく分類されたため、前年度の
データと比べてDPCコ-ドは分散化されております。
◆リウマチ科◆
当科では、リウマチに対する治療をクリティカルパスにより計画された治療を行っております。
なお、当デ-タはリウマチに対する化学療法(点滴薬剤による治療)のみの集計となっており
ます。
(10以下の数は、「-」の表示となります)
初発 | 再発 | 病期分類 基準(※) |
版数 | |||||
Stage I | Stage II | Stage III | Stage IV | 不明 | ||||
胃癌 | ー | ー | ー | ー | ー | ー | ー | ー |
大腸癌 | ー | ー | ー | ー | ー | ー | ー | ー |
乳癌 | ー | ー | ー | ー | ー | ー | ー | ー |
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い
現在、日本で最も罹患率の高い5つの癌の病期(Stege)ごとの症例数を集計したものです。
Stageとは癌の進行状態を示すものであり0期からⅣ期の5つに分類されます。0期に近いほど
癌が小さくとどまっている状態であり、Ⅳ期に近いほど癌が広まっている状態となります。
当院では癌患者の方の治療入院はありません。
(10以下の数は、「-」の表示となります)
患者数 | 平均 在院日数 |
平均年齢 | |
軽傷 | 3 | 9.3 | 71.3 |
中等症 | 49 | 12.2 | 68.7 |
重症 | 15 | 19.6 | 80.7 |
超重症 | 3 | 10.3 | 84.7 |
不明 | ー | ー | ー |
- <解説>
- 成人の市中肺炎(普段の社会生活の中でかかる肺炎のことをいいます)に係る重症度別に集計したものです。この集計での成人とは15歳以上の患者様を指します。
・重症度とは市中肺炎ガイドラインによる重度分類システム(A-DROP)により分類して
おります。これは下記の項目に該当するかどうかで重症度が決定されます。
1.年齢 (男性:70歳以上 女性:75歳以上)
2.BUN21mg/dl 以上もしくは脱水
3.Sp02 (酸素飽和度) 90%以上 (Pa02Torr60以下)
4.意識障害
5.血圧 (収縮期) 90mmHg以下
※ 5点満点で1項目該当すれば1点、以後 該当項目ごとに加点します。
軽 傷:0点の場合
中等症:1~2点の場合
重 症:3点の場合
超重症:4~5点の場合 ただし、ショックがあれば1項目のみでも超重症とする。
不 明:重症度の各因子が1つでも不明の場合
当院では比較的軽度の肺炎患者の方が中心で、やはり高齢者の罹患が非常に多いものとなって
おります。
(10以下の数は、「-」の表示となります)
ICD10 | 傷病名 | 発症日から | 患者数 | 平均在院 日数 |
平均年齢 | 転院率 |
G45$ | 一過性脳虚血発作及び関連症候群 | ー | ー | ー | ー | ー |
ー | ー | ー | ー | ー | ||
G46$ | 脳血管疾患における脳の血管(性)症候群 | 3日以内 | ー | ー | ー | ー |
その他 | ー | ー | ー | ー | ||
I63$ | 脳梗塞 | 3日以内 | ー | ー | ー | ー |
その他 | ー | ー | ー | ー | ||
I65$ | 脳実質外動脈の閉塞及び狭窄, 脳梗塞に至らなかったもの |
3日以内 | ー | ー | ー | ー |
その他 | ー | ー | ー | ー | ||
I66$ | 脳動脈の閉塞及び狭窄, 脳梗塞に至らなかったもの |
3日以内 | ー | ー | ー | ー |
その他 | ー | ー | ー | ー | ||
I675 | もやもや病<ウイリス動脈輪閉塞症> | 3日以内 | ー | ー | ー | ー |
その他 | ー | ー | ー | ー | ||
I679 | 脳血管疾患,詳細不明 | 3日以内 | ー | ー | ー | ー |
その他 | ー | ー | ー | ー |
- <解説>
- ここでは主に脳血管疾患に関する項目を表しております。
・「ICD10」とは、国際疾病分類(ICD-10)に基づいて設定された傷病名ごとの番号
をいいます。
・傷病名は脳血管疾患を大きく7つに分けたものです。
・平均在院日数はそれぞれの患者様の入院日数を合計し患者数で割ったものです。
・転院率とは、該当する症例数の内、当院から他の病院へ転院することになった患者様
の割合です。
当院ではいずれの疾患も10名以下であるため、表記しておりません。なお、重度の脳血管疾患
は関連施設と連携を取って、迅速な対応を行っております。
■整形外科 診療科コード 120
Kコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
K0821 | 人工関節置換術(膝) | 171 | 1.4 | 19.5 | 29.80% | 75歳 | |
K1426 | 脊椎固定術(椎弓形成術) | 100 | 1.9 | 17.2 | 14.00% | 68.8歳 | |
K0821 | 人工関節置換術(股) | 99 | 1.6 | 21.2 | 19.67% | 69.9歳 | |
K1423 | 脊椎固定術(後方椎体固定) | 37 | 1.4 | 19.8 | 16.22% | 68.9歳 | |
K1342 | 椎間板摘出術(後方摘出術) | 26 | 4.3 | 16.6 | 11.54% | 52.9歳 |
■内科 診療科コード 010
Kコード | DPC名称 | 患者数 | 平均在院 日数(自院) |
平均在院 日数(全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
K7211 | 内視鏡的大腸ポリ-プ切除術 (大きさ 2cm未満) |
13 | 0.15 | 1.07 | 0% | 68.2歳 |
- <解説>
- ここでは、診療科ごとの手術について症例数上位5つをKコ―ドごとに集計しております。
・Kコ-ドとは、手術術式の点数コ-ドです。
・名称は、同一のKコ-ドで複数の部位が対象となる手術は部位別に集計しております。
例えば、上記の整形外科でK0821は人工関節置換術として膝関節と股関節とも同じ
Kコ-ドですが、部位が違いますので別々に集計をしております。
・平均術前日数とは、入院日から手術日までの日数の平均です。
(ただし手術日当日は含まれません)
・平均術後日数とは、手術日から退院日までの日数の平均です。
(ただし手術日当日は含まれません)
・転院率とは該当する症例数の内、当院から他の病院へ転院した割合です。
・患者用パスとは、ある病気の検査や治療ごとのスケジュ-ル表
(クリティカルパスといいます)を利用して医療の内容を標準化したものです。
◆整形外科◆
当科では、人工関節置換術(膝関節)が最も多く、続いて脊椎固定術(椎弓形成術)となっ
ておりますが、手術手技により点数が細分化されており脊椎手術としては、年間約250例の
手術を実施しております。さらに、術後早期からのリハビリテ-ションも積極的に行ってお
り、早期の在宅復帰を目指しております。
いずれも平均年齢から見て取れるように高齢者が多い疾患であります。
◆内科◆
当科では血便などを主訴に大腸内視鏡検査を行い、その際にポリ-プを摘出した患者数であ
ります。こちらは基本的に1泊2日入院となっており、早期退院がほとんどです。
2位以下は症例数0のため表示しておりません。
(10以下の数は、「-」の表示となります)
DPC | 傷病名 | 入院契機 | 症例数 | 発生率 |
130100 | 播種性血管内凝固症候群 | 同一 | ― | ― |
異なる | ― | ― | ||
180010 | 敗血症 | 同一 | ― | ― |
異なる | ― | ― | ||
180035 | その他の真菌感染症 | 同一 | ― | ― |
異なる | ― | ― | ||
180040 | 手術・処置等の合併症 | 同一 | 11 | 1.9 |
異なる | ― | ― |
- <解説>
- ここでは、次の4つの疾患を集計しております。
・DPCコ-ドは、14桁あるDPCコ-ドのうち、上6桁で集計しています。この上6桁とは
病名による分類を表しており、治療方法は分類に関連しません。
・播種性血管内凝固症候群とは感染症などによって起こる全身性の重症な病気です。
・敗血症とは感染症によって起こる全身性炎症反応の重症な病気です。
・真菌症とはカビなどによる感染症をいいます。
・手術・処置等の合併症とは手術や処置などにより一定割合で発生してしまう病態です。
合併症はどのような術式でも、どのような患者様でも一定の確率で起こり得るもので、
医療ミスとは異なるものです。
・入院契機とは、DPCコ-ドにて分類される包括請求の対象となる病気(DPC病名)とは
別に入院契機となった病気がそれぞれの患者様につけられてます。「同一」とは、ある
病気の診療目的で入院していてその病気の治療を行ったということを表します。一方
「異なる」とは、ある病気の診療目的で入院したが併発もしくは入院中に発症した違う
病気による治療が主だったものになったものをいいます。
・請求率とは、全入院患者様の内、該当するDPCで入院費の請求となった患者様の割合で
す。
当院では、整形外科の手術が多く、それに伴う合併症(創部感染など)の患者様が主ですが、
全体的にみても非常に低い数字になっております。