令和4年度 病院指標
6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
(10以下の数は、「-」の表示となります)
年齢区分 | 0~ | 10~ | 20~ | 30~ | 40~ | 50~ | 60~ | 70~ | 80~ | 90~ |
患者数 | - | 11 | 18 | 21 | 46 | 121 | 258 | 550 | 449 | 90 |
- <解説>
-
当院では8診療科で入院診療にあたらせていただいております。
この指標では、令和4年4月から令和5年3月までの間に退院された患者様の数を年齢区分ごとに
0歳から90歳超えまで10の区分に分けて集計しております。
60歳以上の患者様が全体の8割を超えているのは、脊椎疾患や高齢者に多い関節の変形などの疾患が多いことが要因です。
当院ではこれら疾患の手術を積極的に行っており、それによる患者の割合が多くなって
おります。
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DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均在院 日数(自院) |
平均在院 日数(全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
070470x x99x5xx |
関節リウマチ | 19 | 2 | 3.04 | 0 | 63.89 | - |
060100x x01xxxx |
小腸大腸の良性疾患 (良性腫瘍を含む。) |
- | - | - | - | - | - |
040110x xxxx0xx |
間質性肺炎 | - | - | - | - | - | - |
060140x x97x0xx |
胃十二指腸潰瘍、胃憩室症、幽門狭窄(穿孔を伴わないもの) | - | - | - | - | - | - |
060380x xxxx0xx |
ウィルス性腸炎 | - | - | - | - | - | - |
リウマチ科では、リウマチ疾患に対する化学療法(点滴薬剤によるもの)及びリウマチによる症状の悪化などによる入院が占めています。
■整形外科 診療科コード 120
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均在院 日数(自院) |
平均在院 日数(全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
070230x x01xxxx |
膝関節症(変形性を含む。) | 216 | 18.02 | 22.44 | 8.33 | 75.67 | - |
07040xx x01xxxx |
股関節骨頭壊死、 股関節症(変形性を含む。) |
102 | 18.15 | 20.14 | 1.96 | 69.85 | - |
070343x x01x0xx |
脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎 |
86 | 17.45 | 20.05 | 10.47 | 71.4 | - |
070050x x97xxxx |
肩関節炎、肩の障害(その他) | 74 | 14.42 | 20.55 | 0 | 70.12 | - |
070343x x97x0xx |
脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎 |
73 | 15.75 | 15.60 | 2.74 | 67.47 | - |
整形外科では、運動器の疾患全般に亘って広く治療を行っておりますが、高齢化時代を反映し、膝関節の変形に対する人工関節置換術患者が占めています。
また股関節に関しましても、膝関節と同様に高齢者に多い、股関節変形等に対する人工関節置換術患者が占めています。
次いで脊柱管狭窄とは、脊椎の変形等により神経が圧迫される症状に対して手術により改善を図るものが占めています。
肩関節の障害は外傷などにより受傷する若い世代にも多い疾患で、これらに対する腱の縫合など内視鏡を使用した手術が占めております。
当院では、これらの整形外科疾患に対する手術を積極的に行っており、他院からのご紹介も多くいただいております。
■循環器内科 診療科コード 350
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均在院 日数(自院) |
平均在院 日数(全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
050050x x0200xx |
狭心症、慢性虚血性心疾患 | 58 | 2.38 | 4.26 | 1.72 | 69.62 | - |
050050x x9910x0 |
狭心症、慢性虚血性心疾患 | 21 | 2.1 | 3.04 | 0 | 70.95 | - |
050210x x97000x |
徐脈性不整脈 | 15 | 14.13 | 9.89 | 0 | 80.33 | - |
050050x x9920x0 |
狭心症、慢性虚血性心疾患 | 12 | 2.08 | 3.22 | 0 | 70.58 | - |
050130x x9900x0 |
心不全 | - | - | - | - | - | - |
循環器科で最も多い疾患は、狭心症や心筋梗塞といった虚血性心疾患です。これは心臓の血管である冠動脈に動脈硬化が発生したために起こります。
治療としては、狭くなった冠動脈や閉塞した冠動脈を再度拡張して血流を戻すカテーテル手術を実施しております。また高齢化や生活習慣などにより心不全が増加しており、
その原因を調べるためのカテーテル検査も行っています。
■消化器内科 診療科コード 500
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均在院 日数(自院) |
平均在院 日数(全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
060100x x01xxxx |
小腸大腸の良性疾患 (良性腫瘍を含む。) |
33 | 2.79 | 2.64 | 0 | 70.48 | - |
060340x x03x00x |
胆管(肝内外)結石、胆管炎 | 13 | 21.38 | 8.94 | 7.69 | 82.62 | - |
060102x x99xxxx |
穿孔又は膿瘍を伴わない憩室性疾患 | 10 | 6.7 | 7.63 | 0 | 75.2 | - |
060130x x9900xx |
食道、胃、十二指腸、他腸の炎症 (その他良性疾患) |
- | - | - | - | - | - |
060380x xxxx0xx |
ウィルス性腸炎 | - | - | - | - | - | - |
消化器科では、内視鏡を用いて早期の消化管腫瘍(主に大腸ポリープ)の治療を行っています。
また胆管結石などを内視鏡を使用し摘出等の症例も積極的に行っています。
・DPCコ-ド
診断群分類を表すコードです。14桁の数字で構成され、疾患と治療方法(手術や処置など)
の組み合わせにより分類されておりますので同じ疾患でも治療内容が異なればDPCコー
ドも異なります。
・名称
疾患の総称です。
・患者数
該当するDPCコードの患者数です。
・平均在院日数(自院)
当院に入院していた日数(在院日数)の平均値です。
・平均在院日数(全国)
厚生労働省より公表されている令和4年度の全国の入院していた日数(在院日数)の平均値
です。
・転院率
該当する症例数のうち、当院から他の病院等に転院された患者様の割合です。
・平均年齢
該当する症例の患者様の平均年齢です。
・患者用パス
ある疾患の検査や治療ごとにスケジュールを作成しており、これを利用して医療の内容を
標準化したものです。
これをクリティカルパスと呼んでいます。
(10以下の数は、「-」の表示となります)
初発 | 再発 | 病期分類 基準(※) |
版数 | |||||
Stage I | Stage II | Stage III | Stage IV | 不明 | ||||
胃癌 | - | - | - | - | - | - | - | - |
大腸癌 | - | - | - | - | - | - | - | - |
乳癌 | - | - | - | - | - | - | - | - |
肺癌 | - | - | - | - | - | - | - | - |
肝癌 | - | - | - | - | - | - | - | - |
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い
現在、日本で最も罹患率の高い5つの癌の病期(stage)ごとの症例数を集計したものです。
stageとは癌の進行状態を示すものであり、Ⅰ~不明の5つに分類されます。Ⅰに近いほど癌が
小さくとどまっている状態であり、Ⅳに近いほど癌が拡がっている状態となります。
当院では癌患者様の治療の入院は10人以下のため記載しておりません。
(10以下の数は、「-」の表示となります)
患者数 | 平均 在院日数 |
平均年齢 | |
軽傷 | - | - | - |
中等症 | 21 | 20.24 | 81.48 |
重症 | - | - | - |
超重症 | - | - | - |
不明 | - | - | - |
- <解説>
- 成人の市中肺炎(普段の社会生活の中でかかる肺炎のことをいいます)に係る重症度別に
集計したものです。この集計での成人とは15歳以上の患者様を指します。
・重症度とは市中肺炎ガイドラインによる重度分類システム(A-DROP)により分類して
おります。これは下記の項目に該当するかどうかで重症度が決定されます。
1.年齢(男性70歳以上、女性75歳以上)
2.BUN:21mg/dl 以上もしくは脱水
3.SpO2(酸素飽和度)90%以上(PaO2 Torr60以下)
4.意識障害
5.血圧 (収縮期) 90mmHg以下
※ 5点満点で1項目該当すれば1点、以後 該当項目ごとに加点します。
軽 傷:0点の場合
中等症:1~2点の場合
重 症:3点の場合
超重症:4~5点の場合 ただし、ショックがあれば1項目のみでも超重症とする。
不 明:重症度の各因子が1つでも不明の場合。
当院では中等度の状態の肺炎患者が多くを占めており、やはり高齢者の罹患が非常に多いものと
なっております。
(中等度以外の患者数は10名未満のため表示しておりません)
(10以下の数は、「-」の表示となります)
ICD10 | 傷病名 | 発症日から | 患者数 | 平均在院 日数 |
平均年齢 | 転院率 |
I63$ | 脳梗塞 | 3日以内 | - | - | - | - |
その他 | - | - | - | - |
今年度の上記該当患者は、10件以下であるため表示しておりません。
- <解説>
- ここでは脳梗塞に関する項目を表しています。
・ICD10とは国際疾病分類(ICD-10)に基づいて設定された傷病名ごとの番号
をいいます。
・傷病名はICDがI63$である症例を集計したものです。
・平均在院日数はそれぞれの患者様の入院日数を合計し患者数で割ったものです。
・転院率とは該当する症例数のうち、当院から他の病院等へ転院することになった患者様
の割合です。
なお、重度の脳血管疾患患者が発生した場合は関連病院と連携をとって迅速な対応を行って
おります。
Kコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
K0821 | 人工関節置換術(肩・股・膝) | 335 | 1.13 | 15.86 | 6.27 | 74.02 | - |
K1426 | 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(椎弓形成) | 91 | 2.74 | 13.62 | 12.09 | 69.62 | - |
K1423 | 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(後方椎体固定) | 73 | 2.47 | 13.63 | 9.59 | 70.52 | - |
K080-41 | 関節鏡下肩腱板断裂手術(簡単) | 58 | 1 | 11.41 | 0 | 65.62 | - |
K1424 | 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(前方後方同時固定) | 28 | 2.71 | 13.21 | 10.71 | 72.04 | - |
整形外科で最も多く行われている手術は人工関節置換術です。肩関節、股関節、膝関節などの変形性関節症や関節リウマチなどの原因により、痛みが続く
場合に行われます。術後はリハビリを早期から積極的に行い、約9割は自宅へ、1割程度が他院に転院してリハビリを続けられています。
K0821とは3部位の関節を合計したKコードであり、具体的には膝関節231件、股関節96件、肩関節8件となっています。
K1423とK1426、K1424は脊椎関係の手術であり、脊椎は術式によりKコードが多岐に亘っており、すべての脊椎関係の手術は合計すると506件になります。
K080-41は外傷等により肩関節靱帯を関節鏡使用下で縫合する手術です。
■循環器内科 診療科コード 350
Kコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
K5493 | 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) | 45 | 0.11 | 1.07 | 0 | 69.56 | - |
K5972 | ペースメーカー移植術 (経静脈電極) |
10 | 1.8 | 9.7 | 10 | 77.4 | - |
K5463 | 経皮的冠動脈形成術(その他) | - | - | - | - | - | - |
K597-2 | ペースメーカー交換術 | - | - | - | - | - | - |
K616 | 四肢の血管拡張術・血栓除去術 | - | - | - | - | - | - |
循環器内科で多い手術は、狭心症や急性心筋梗塞に対して行われるものです。これはカテーテルを使用して冠動脈の狭窄や閉塞に対してバルーンと呼ばれる
風船を膨らまして行うものやステントと呼ばれる金属を挿入して血管を拡げて再開通させる治療です。
冠動脈に対する治療もKコードは多岐に亘っており、すべての循環器疾患に対して行われる治療を合計しますと99件になります。
■消化器内科 診療科コード 500
Kコード | DPC名称 | 患者数 | 平均在院 日数(自院) |
平均在院 日数(全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
K7211 | 内視鏡的大腸ポリープ ・粘膜切除術(長径2cm未満) 短期3 |
43 | 1.33 | 1.91 | 0 | 70.7 | - |
K682-3 | 内視鏡的経鼻胆管ドレナージ術 (ENBD) |
10 | 5 | 15.1 | 10 | 80.3 | - |
K691-2 | 経皮的肝膿瘍ドレナージ術 | - | - | - | - | - | - |
K664 | 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む) | - | - | - | - | - | - |
K682-2 | 経皮的胆管ドレナージ術 | - | - | - | - | - | - |
消化器内科では、内視鏡による大腸ポリ-プ切除術が多く、術後の出血などの合併症も少なく、短時間での退院が可能である安全な治療法です。
- <解説>
- ここでは診療科ごとの手術について症例数上位5つをKコードごとに集計しております。
(件数が10件以下のものはKコードと名称のみ表示となっております)
それぞれの項目の意味は下記の通りです。
・Kコードとは、手術術式ごとに振り当てられたコードのことをいいます。
・名称は、手術術式の正式な術名をいいます。
・平均術前日数とは、入院日から手術日までの日数の平均です。
(手術当日は含まれません)
・平均術後日数とは、手術日から退院日までの日数の平均です。
(手術当日は含まれません)
・転院率とは、該当する症例数のうち、当院から他の病院へ転院した割合です。
・患者用パスとは、ある病気の検査や治療ごとのスケジュール表(クリティカルパスとい
います)を利用して医療の内容を標準化したものです。
(10以下の数は、「-」の表示となります)
DPC | 傷病名 | 入院契機 | 症例数 | 発生率 |
130100 | 播種性血管内凝固症候群 | 同一 | - | - |
異なる | - | - | ||
180010 | 敗血症 | 同一 | - | - |
異なる | - | - | ||
180035 | その他の真菌感染症 | 同一 | - | - |
異なる | - | - | ||
180040 | 手術・処置等の合併症 | 同一 | - | - |
異なる | - | - |
- <解説>
- ここでは次の4つの疾患を集計しており、それぞれの意味は下記の通りです。
・DPCは14桁あるDPCコードのうち6桁の数字で集計しています。この6桁とは疾患名
による分類を表しており、治療の方法は分類には関連しません。
・播種性血管内凝固症候群とは感染症などによって起こる全身性の重症な疾患です。
・敗血症とは感染症によって起こる全身性炎症反応の重症な疾患です。
・真菌症とはカビなどによる感染症をいいます。
・手術・処置等の合併症とは手術や処置などにより一定の割合で発生してしまう病態です。
合併症はどのような術式でも、またどのような患者様でも一定の確率で起こり得るもので
医療ミスとは異なるものです。
・入院契機
DPCコードにて分類される包括請求の対象となる疾患(DPC病名)とは別に入院契機と
なった病気がそれぞれの患者様につけられています。同一とは、ある病気の診療目的で入院
していて、その病気の治療を行ったということを表します。一方、異なるとは、
ある病気の診療目的で入院しましたが併発若しくは入院中に発症した違う病気による
治療が主となったものをいいます。
・発生率
入院患者様のうち、該当するDPCで発生した患者様の割合です。
当院では、整形外科の手術が多く、それに伴う合併症(創部感染など)が主ですが
年間の症例数は10以下であります。
- 2023/9/27
- 令和4年度、病院指標を公開いたしました。